さて、今日はアジアプレス最新現地(北朝鮮・イラク)報告会レポート第3回目です。ビデオキャスティングが出来ればみなさんに映像等を見せることが出来るんでしょうけど…う~ん。そんなこともふと考えつつ今日もレポートしていきます。
今日はバクダッドの現地スタッフのモハマドさんへの生電話インタビューの一部始終です。ほんの少しでしたけど、現地の人の声が聞けました。その間、坂本さんや玉本さんが英語やアラビア語?かクルド語?を使い分けて話していて、それを見て、こういうときにも外国語が出来ないとまずいな…と自分の英語力のなさを悔しく思いました。 Q.バクダッドの状況は? A.非常に生活が困難で、それは殺人や拉致・誘拐が多発しているからで、しかもそれは武装勢力がするのではなく、イラクの治安部隊・警察が武装勢力との関係を疑い一般市民を拉致していく。さらに深夜に逮捕礼状もなしに逮捕・拘束していってしまう。このような行動に一般市民は強い憤りを感じていて、この治安部隊・警察への怒りが政府への怒りにつながり、市民は政府をあまり信頼していない。 Q.一番怖いことは? A.昼日中にいきなり拉致されること。 あまり時間がなかったので、このぐらいしか問答することができなかったのだが、それでも市民を守るはずの治安部隊・警察の活動が市民の不信感を招いているとは、なんとも驚く話である。しかし、共謀罪や教育基本法改正などの動きを見ていると、日本も行き過ぎた公権力の行使というものの存在がひたひた迫ってきているように感じるのは私だけだろうか…。 この後坂本さんたちへの質問があって、 Q.物価・経済状況はどうなっているのか? A.戦争が終わって以降物価は上昇し続けています。燃料(ガソリン・灯油)は特に値上がりが激しく、ガソリンは1リットル7円だったのが→今は20円になっている。日本から見れば、それでも安いように感じるが、かなり値上がりしている。またりんごも1キロ100円だったのが、以前の2倍になっている。(ただイラクには昔から配給の制度?があり、燃料もある程度はチケットでまかない、それ以上は自費で買うようである。) 今イラクでは仕事がない→しかし、物価は上がる一方なので物が買えない→職といえば治安部隊・警察しかないという、上記に書いたこととも関連する良くないサイクルが成立し始めているようである。 以前の記事に関するコメントで、 「イラクは豊かなんです。こういう厳戒態勢でも食料や燃料などはあるので、よけいに市民は避難しにくい皮肉な現実があります。」 という筒井さんのコメントがあり、以前のアルビルのような場所に親戚などがいなくて、容易に避難しにくい人にとっては、バクダッドにいることが、たとえ様々な危険があったとしても、「生きるため」にはそうするしかない。究極的な選択の狭間に突き落とされてしまっているように感じる。そんな中で避難される方が急増しているということは、私達の想像を遥かに超えた状況にあるのでしょう…。
by furu-ku-buratto
| 2006-05-18 23:12
| 社会
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